踊れ天地開闢

2017年7月施行のリミットレギュレーションが公開されましたね。

以前からフラゲ競争問題のあれこれが過熱していて、

公式も頭を悩ませていたのか。

今回は雑誌発売前に、最速でネットに公式発表という形となりました。

 

個人的にはこの変化は◎で、素晴らしい変化だと思います。

最近は公式もネットを活用するようになってきていて流れは良い感じなんじゃないかな…。

 

閑話休題

今回はそんな新リミットレギュレーションについて個人的な感想とかを書いていきたいと思います。

 

目次

 新禁止カード

『十二獣ブルホーン

 テーマとしての十二獣にはすごく世話になったし大好きだったんですが、正直これは順当。十二獣環境でも次禁止にするなら…という話題ではドランシアよりこいつだろう、と思っていました。

 十二獣1枚からX展開するついでに手札に十二獣を引っ張ってくる=手札の差し引きを0にできるポイントがすでに異常で、環境最強のエンジンだったと思います。レベル4モンスター2枚から2サーチ+ミセスみたいな構え方できるのもどう考えてもやばいよね。

 交換にドランシアが1枚帰ってこないかとか淡い希望はあったんですが、そんなことはなかったので十二獣は基本的にはこれで機能をほぼ停止しそうですね。テーマギミックとしては過去最強なテーマだったと思います。ライカ生きてるから小さな出張パーツとして見かける事はあるかなぁ。

 

制限カード

『ドラゴニックD』

 十二獣の第一次規制の後、入ってないデッキは人権無いってくらい暴れていたので一番規制してほしかったカード。

 とにかく環境を支配していた真竜(皇)を支えるカードで破壊効果とかみ合うデッキならKozmoにも十二獣にも混ざっていたまさにやべーやつ。ターン1ついてないから一回誘発あててもなぁなぁで2枚目投げられてたのがね。

 ただ単体のカードパワーより呼んでくる先が(幅広くて)やばかったという面が大きいので制限は順当かなぁ。

 

『真竜剣皇マスターP』

 十二獣の第一次規制の後、一番消えてほしかったカード。スマン。

 打点、耐性、効果どれをとっても強烈でおまけにドラDでサーチも簡単、戦闘にも強いときたらみんな使うよね。

 これを倒せるか否かでデッキ選択や構築の幅が狭まっていたのは間違いないカード。なので、規制するならドラDかこちらのどちらかは禁止にしてほしかったというのが本音。一枚でも出れば、ゲームセットがあり得るカードなんですよね。

 ただ、メス入れて弱体化してくれたのは確かだし、今回は様子見改訂な面もあったようなので次の環境がどうなるか見守りたいです。

 

『妖精伝姫ーシラユキ』

 芝刈りから理不尽ゲーを生み出してきたやべーカードだけど、今期はあまり暴れていなかった印象なので、「あ、規制されたのか」と。

 メタファイズが芝刈りから大暴れするのを事前抑制する意図があるのか、墓地肥やしデッキの救済用として出した芝刈りを規制せず、打ったもん勝ちを減らすための調整なのかは定かではありませんが、意味ある規制だとは思います。強いしね。

 

準制限カード

『EMペンデュラム・マジシャン』

 ルール改訂でP召喚自体に重い規制が加えられていたので、9期Pテーマへの救済も当然ありえるもので、ドクロを規制してる上にペンデュラムの割るギミックが弱くなったための緩和でしょうか。

 順当だと思います。

 

『黒き森のウィッチ』

『レスキューキャット』

 エラッタされて禁止解除→緩和の流れが最近多くてその走り。

 猫は地味に頑張れそうなので期待してたりします。

 

『彼岸の悪鬼スカラマリオン』

 SRいないし彼岸が暴れる環境でもないので緩和。彼岸好きだから嬉しいゾ。

 

『異次元からの埋葬』

 緩和。メタファイズ販促というわけでもなさそうだし、単に今のインフレした環境では暴れることは少ないと判断されたのでしょうか。

 コンボデッキでは核になるしコレを使うデッキはたいがいろくでもない殺し方を狙ってくるのでまた規制されても文句は言えない。

 

『命削りの宝札』

 無制限だったのがおかしい。

 

『儀式の準備』

 新マスタールールでは儀式が伸びるのではと噂されたものの、結局そこまで活躍しないまま最初の環境が終了したので、儀式プッシュしにきたのか、あるいは今後のリンク召喚の隆盛をネクロスで抑えようというのか。

 ちょっと怖い緩和かなー。

 

『機殻の生贄』

 P召喚弱体化の煽りを受けているPテーマ救済と、やはりEXモンスター環境を抑制したい意図があるのかどうかはわかりませんがここでクリフォートも少し許された。

 

『ユニオン格納庫』

 ABCも新マスタールールでは全盛期の動きができないための緩和と思われますが、ドラバスがいつでも逃げれる効果とかルールに噛み合ってる部分もあるので地味に出てくるかもしれません。わかりません。

 

『ブラック・ホール』

 古参の老害としてはひっくり返るくらい驚きの緩和ですが、まぁインフレを抑えるためには必要なカードなのかもしれません。ほぼ上位互換みたいな暴れ方をした妨げなんてカードを含め実質4枚体制なんて時代もありましたしね。

 サイドデッキ等に2枚採用されているのを見かける事も多くなるかもしれません。

 

『テラ・フォーミング』

 規制されそう→されないを何年も繰り返してきたこのカードがついに、ついに規制。

 フィールド魔法が出るたびにパワーが上がっていたんですが、最近は各テーマがフィールド魔法を持っているようになり、そのためどのデッキでも3投されているというような状況が常態化していましたから、ここをとりあえず減らしておくことでこれまでの、あるいはこれからのフィールド魔法が軸になるテーマを全体的に少し抑えることができるわけですね。

 準制限ということで様子見の規制みたいなとこもあるかもしれませんが、まずは妥当なとこだと思います。盆回しが決定打だったのかな。

 

『揺れる眼差し』

 P弱くなっちゃったからね。仕方ないね。

 

『竜の渓谷』

 忘れられ続けていたこのカードがついに片足だけ出所。よかったね。

 ドラゴンではかなり優秀なカードなので環境で何らかのドラゴンテーマが台頭すれば使用率が伸びることも十分あり得ますが、しばらくは大人しそう。

 

『神の通告』

 3枚積めたのがおかしかったくらいのパワーカードなんですが、実際のところ現在の環境は罠が弱いと言われてしまうような始末で、強力すぎるモンスターたちをなんとかかんとか対処しながら一定の使用率を保った数少ない罠でもありました。

 僕もかなりお世話になったので少し残念ですが、今後は罠が伸びる環境になっていくような気がするので規制もやむなしといったところ。

 

制限解除

『カオス・ソルジャーー開闢の使者ー』

 時代変わったなぁ……。

 メタファイズが光で除外されて嬉しいカード群なので闇と混ぜてこれを投げる構築なんてあったりしないかなぁ。

 出したらゲームが傾くほどのパワーはインフレの中で失われていきましたが、今でも十分戦力として期待できるカードなのでこれで注目を集めて活躍してほしいです。

 

『慧眼の魔術師』

 ドクロ制限だしPテーマ規制したし割る行為が弱体化したし許されるんじゃないの的な発想。ペンマジのとことほぼ同じですが魔術師テーマはストラクで順当に伸びていましたのでこちらの解除の方が影響は大きい?

 

『ゴヨウ・ガーディアン』

 素材縛りが重いのと2800打点の優位性がインフレによって無くなったのが痛かった。

 

『終末の騎士』

 一枚墓地肥やしの価値が過去よりも下がってきたという事でしょうか。

 言われてみればそんな気もする。

 スティーラーみたいに墓地で悪事を働いていたカードも規制されたし、今ならいける!的な解除だとは思いますがスペックは正直侮れないのでそのうち活躍しそう。

 

『DDスワラル・スライム』

 DDも順調に緩和されていっていますね。

 新マスタールールへの移行で全盛期ほどの展開が難しくなったので、そこを含めての緩和なのかもしれません。

 

『爆竜剣士イグニスターP』

 まぁP弱くなったしラスター規制されっぱなしだし…多少はね?

 

『洗脳ーブレインコントロール

 対象に取れる相手が絞られたことで、汎用性は大きく減少。

 リンク召喚環境では圧倒的に精神操作の方が使いやすいため、よほどの理由がないと選ばれなさそうな気がします。

 

総括

 全体的に、4月環境の見直しに加えて新マスタールール以降による過去カードへの影響を意識した改訂に思われました。

 謎規制みたいなカードはほぼ無く、基本的には良い改訂だったのではないかなと思います。

 

 ただ個人的にはマスターPのような1枚でも着地するとそのまま制圧しきってゲームが終わってしまうレベルのカードはすっぱり禁止してほしかったような。

 「効果を受けない」という強烈な耐性は本当に影響が大きいので、できれば今後はそういった耐性は一部の厳しい召喚条件のカードだけにしてほしいというのもどうか一つ…。

 7月環境は新規テーマも追加され、どうなっていくのかなかなか楽しみです。

 

 

 

 トリックスター新規もらえて僕はほくほく。